グループ乱立もブーム健在 アイドル市場の拡大が続くワケ
オタクの情熱、恐るべしだが、現在、地下アイドルは全国に2000組以上いるともいわれる。そりゃ出費もかさむわけだが、それ以外にも理由があるようだ。
■あの手この手でパイの奪い合い
アイドル評論家の堀越日出夫氏は、「運営会社の経営難の裏返しでしょう」とこう続ける。
「アイドルグループが乱立したぶん、運営会社も増えています。限られたファンを、あの手この手で奪い合っている。中にはハグをさせるなど過激なサービスでファンを集める地下アイドルもいます。そうやってファンを増やしても、小規模のライブに来てもらうだけじゃあ、運営は成り立たない。物販で稼ぐ必要があるのです。どこもCDごとに種類の違う“おまけ”をつけて複数枚買わせようとしたり、プレミアグッズを頻繁に出したりするなど、工夫している。“アイドル消費”が増えたのは、そのせいだと思いますね」
ネット上では「年8万円? 月額の間違いじゃないか」なんて“怨嗟”の声も上がっている。運営会社の“戦略”にまんまと乗せられているのだとしたら、オタクが怒るのも無理はないか。