2018年NHK大河で話題 本物の「西郷どん」をひ孫が語る
「西郷さんは写真を一枚も残していません。せごどんのドラマが決定して、写真がいっぱい出回っていますが、全部偽物です。本物に近いのは、イタリア人画家のキヨッソーネさんが描いた肖像画で、鹿児島にある銅像のモデルとされます。ほかに、イトさんや親族がお願いして描いてもらった山形の庄内藩・石川静正さんの作品。静正さんは本人に会っていて、親族が手を入れている。肥後直熊さんの作品も本物に近いです。上野の銅像は、親族から見ると違いますね」
ひ孫の隆夫さんの顔が最も似ているに違いない。
■なぜ写真嫌いになった
「武士だからでしょう。西郷さんは、自分の名を残すことは恥ずかしいと考えていた。『己を愛するは善からぬことの第一なり』と言っていた。今の地位は周りの人あってのこと。自分を愛しすぎると気づいた時に誰もいなくなる。自分という存在を残すことに未練は全くなかったのでしょう」
単なる写真嫌い、暗殺を恐れていたわけではないようだ。