山路徹さん 戦場から戻ったら“女子アナと親密交際”怪文書

公開日: 更新日:

 こちらは砲弾飛び交う戦場でしたから、経費は数百万円をはるかに超え、それに押し潰されそうになりながら、なんとか納得できる映像を撮ることができました。ところが、帰路、トランジットしたドイツのボンからプロデューサーに電話報告したら、なんたることか。

「君のリポートは使えない」

 帰国後、真相が判明しました。留守中に「女子アナと親密交際」という怪文書がマスコミに流され、そのため、「報道番組には出せない」というのです。フリーランスは取材素材を使ってもらってナンボですから、多額の経費を使いながら放送NGでは大赤字。手応えを感じた取材だっただけに落胆は大きく、奈落の底に突き落とされた気分でした。

 やむなく、古巣でもあるTBSの報道番組に持って行ったのですが、そこでも却下。目の前が真っ暗ですよ。

■大桃美代子さんの“ツイッター爆弾”が炸裂

 でも、その直後、たまたま局内で会った故筑紫哲也さんがメインキャスターの「NEWS23」のプロデューサーにお見せしたら、筑紫さんも大乗り気。シリーズで何回か放送してくださり、それを機に戦争取材をさせてもらえたんです。しかも、93年の「筑紫哲也年間最優秀記者賞」をいただき、船出して間もない会社がなんとか持ち直しました。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?

  2. 2

    小泉進次郎氏「死ぬまで働け」戦慄の年金プラン “標準モデル”は萩本欽一…なんでそうなるの?

  3. 3

    阪神・近本の“球宴サイクル安打”に感じる恥ずかしさ

  4. 4

    W杯8強へ森保J「5人の重要人物」 頭痛の種は主将・遠藤航の後継者…所属先でベンチ外危機

  5. 5

    貴景勝に今場所終了直後の「引退説」…満身創痍で大関陥落も「株・部屋」には不安なし

  1. 6

    大谷が2026年WBCを辞退する可能性…二刀流継続へ「右肘3度目手術」は絶対避けたい深刻事情

  2. 7

    竹内涼真“完全復活”の裏に元カノ吉谷彩子の幸せな新婚生活…「ブラックペアン2」でも存在感

  3. 8

    巨人が決められないバント、出ない適時打の八方ふさがり

  4. 9

    「負けた」はずの琴桜が「勝った」ウラ事情…疑惑の軍配が大炎上《翔猿がかわいそう》

  5. 10

    U18高校日本代表の気になる進路は?ドラ1最大4人、大阪桐蔭勢は早大、法大進学か