R-1優勝の“ほぼ全盲芸人” 濱田祐太郎のジレンマと期待度
お笑い評論家のラリー遠田氏は「街歩きのロケや動きのある仕事は難しいかもしれない」と話す一方で、「ひな壇は生きるのではないか」とこう続ける。
「視覚障害を自虐するネタはデリケートな話であり、一歩間違えると笑えない話になってしまう危険性をはらんでいます。ですが、濱田さんの漫談はお客が笑いやすいよう、芸人仲間が突っ込みやすいように『ここは笑うところですよ』などと絶妙のタイミングで誘導する。健常者を攻めるような口調で話すこともなくサジ加減が分かっている。お笑いの腕は十二分にあると思います」
お笑い界の“座頭市”。しゃべり一本、どこまで通用するか。