「江戸むらさき」磯山良司さんが実家ラーメン店で働くワケ
それにしても安い。味噌、醤油、塩といった定番はいずれも500円、一個一個手作りのギョーザは5個で250円。しかも税込み!!
「ご近所のお年寄りや学生さんが気軽に寄れるように、とお値段控えめで大サービス。ただ、来年10月に消費税が10%に上がると、維持できるかどうか。頭が痛いですよ」
ところで、なぜ22年続いたコンビを休止して実家を手伝っているのか?
「ウチの店は場所は悪くないのですが、周辺人口が少しずつ減る一方、外食店は増えて競争は激しくなるばかり。追い打ちをかけたのが3年前の9月の常総水害です。床上浸水の被害に遭い、しばらく営業できなかったりして低迷に拍車がかかりました。それで巻き返しを図るべく、両親を支えることにしたんです」
磯山さんの父は相方・野村浩二さんの実家が経営するラーメン店「麺ズ・クラブ」チェーンの元店長。仲人も野村さんの父がしたほど親しく、独立して以降も家族ぐるみで付き合っていた。
「だから、実家に戻ることを相方に相談したら、『気持ちはよくわかる』と二つ返事でOK。決して仲たがいが原因の休止じゃないんです。所属事務所も『解散ではなく、いつでも戻ってこれるように』と活動休止扱いにしてくれました。ホント、うれしかったですね」