著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

「あっちむいてホイ」みたいなものを作りたい チョコプラ長田の職人気質

公開日: 更新日:

 きっかけを掴んだ彼らは良質なコントキャラを作るかのように「有吉の壁」(日本テレビ系)などで「TT兄弟」や「Mr.パーカーJr」「美炎」など人気キャラを次々と生み出し、テレビでの確固たる地位を確立。同時に瑛人の「香水」のMVのパロディー動画がバズり、YouTubeでも支持を集めるようになった。

 彼らは、もっとも得意なコントで売れることができなかったため、「負けた」という意識が根底にあるという。そこで「自分はクリエイティブじゃないから、数を出すしかない」と気持ちと行動を切り替えた(「Marketing Native」22年4月12日)。

 YouTubeの企画はすべて長田が考え、ネタで使う小道具も全部、長田の手作り。自分で作ったほうが理想の形ができるからだ。長田は「あっち向いてホイ」みたいなものを作りたいという。つまり誰もが知っているが誰が作ったかはあまり知られていないものだ。「俺が死んでも後世に、俺が作りしものが残っていく」(「あちこちオードリー~春日の店あいてますよ?~」20年11月10日)と。

 その職人かたぎで新しいものを量産しているのだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動