NHK紅白“K-POP重視”“高齢者切り捨て”戦略の成否は? ストリーミング重視の選考ハッキリ
■紅白のマンネリ感を引き継ぐ「年忘れにっぽんの歌」
五木ひろし(74)、美川憲一(76)、和田アキ子(72)、小林幸子(68)、山本譲二(72)、細川たかし(72)など、近年特にヒット曲がある訳ではないものの、毎年出場していた往年の歌手たちが紅白を彩っていたが、こうしたマンネリ感がついに一掃された。
「かつての紅白らしさを発揮して高齢者から支持が得られているのが、紅白リストラ組が出演するテレビ東京系『年忘れにっぽんの歌』。紅白の大幅な若返りが若者重視と批判されていますが、かつてのCDセールスに変わって今主流のストリーミング再生を重視した結果であることは明白です」(前出・音楽ライター)
ビルボードジャパンが今回の出場歌手発表後に配信した「『第73回NHK紅白歌合戦』初出場組のチャートイン記録をおさらい」という記事によると、今回初出場歌手の特徴として、ほとんどが動画やストリーミングの累計再生回数が1億回超えの音楽チャート常連組であることがわかる。
「CDセールスにかんしてはかろうじて『なにわ男子』がファーストアルバム1stアルバム『1st Love』が初週で70万枚越えをしているのが目立っていますが、ほとんどはストリーミング再生数での実績です。こうした近年の流れにNHKも大きく舵を切ったことがわかります」(前出・音楽ライター)
もはや視聴率競争から離脱したと思われるこの戦略。この先にはどういう結末が待っているのか。