流行語大賞は「村神様」への疑問…選考基準から老若男女の“若”が抜けていないかと識者指摘

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 今年の「ユーキャン新語・流行語大賞」が1日、都内で行われ、年間大賞に「村神様」が選ばれた。

 受賞した村上宗隆(22)は史上最年少三冠王などこれで20冠。報道陣から今年はいい年かと聞かれ「これでいい年でなかったら怒られちゃう。すごくいい年でした」とコメントした。

 特別賞は「青春って、すごく密なので」が受賞。その他、日本ハムファイターズの「きつねダンス」、村上所属のヤクルトの「Yakult1000」など野球関連が多く、「国葬儀」「宗教2世」「キーウ」「悪い円安」、若者関連では「知らんけど」「スマホショルダー」などがトップ10に挙がった。

■リアルなトレンドとの乖離

 同志社女子大学教授(メディア学)の影山貴彦氏は今回の選考についてこう話す。

「発表後、2クラスの授業、約200人に聞きましたが、90%近くが“村神様”を知りませんでした。女子大という事情はあるにしても、老若男女の“若”が抜けている感が否めない。“知らんけど”も関西の若者からすると普段使う言葉なので“なぜ今?”という意見もあり、今年は特に反応に年代、地域差がみられる結果だったように思います。発信する側とリアルなトレンドとの乖離に調整が必要になってきたのかもしれません」

 世代を超えた共通の話題がどんどん消えていることの証左というべきか。

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