「難」を欲しがり…藤田ニコルは自分の価値を俯瞰して生き残り続ける
そうした経験を経て「炎上の賞味期限は短い」(「ニコ論」22年3月7日)ことを学んだ。結果、悪口に対しても「いいね」を押すほど強くなった。「私、そういうの好きなんですよ。なんていうか、『難』が。人生に『難』がほしいんだよね」(CAM「新R25」20年7月8日)とまで言う。
彼女は仕事を受けるかどうか、どんな写真を使うかなどは全部、自分で決める(フジテレビ系「セブンルール」20年6月23日)。そこには、自分のことは、自分がよく分かっているという自負があるのだろう。
そんな彼女は「マネジャーから説教されてるタレントは売れない」(テレビ東京系「あちこちオードリー」22年7月6日)と言ってはばからない。収録前に「絶対、爪痕残してこいよ」、収録後に「なんで絡みにいかなかったんだ」などとマネジャーに言われているタレントを見ると、ただマネジャーが好きなタレントができあがるだけで、本人の個性ではないから売れない、と。
冒頭の番組ではエゴサーチで「今の自分の求められ度とかが、いい意味で分かるので。それが全部『ウソ』ではないなって。たぶんリアルな声も若干交じっている」と語っていた。日々そうやって「難」をいとわず視聴者の声に耳を傾け、俯瞰して自分の価値を見つめているからこそ、藤田ニコルは生き残り続けられるに違いない。