工藤翔子さん13年ぶり女優復帰 居酒屋女将と二足のワラジ
95年、瀬々敬久監督のピンク映画「終わらないセックス」でデビューした工藤翔子さん。官能的な演技派女優としてピンク映画を支えてきた。しかし、ピンクの勢いが衰えるのに合わせたかのように、スクリーンで見なくなった。今どうしているのか。
「水商売は17年前からかな。映画だけじゃ食べられなくて、新宿屋台村におでん屋さんを開いたのが始まり。屋台村が地上げでなくなり、ここに移って『寺子屋』を始めて14年になります」
新宿・歌舞伎町、風林会館前の狭い路地の奥まったところにある居酒屋「寺子屋」で会った工藤さん、まずはこういった。
「開店して1、2年は苦しかったですね。終電に乗り遅れた若い助監督や食えない俳優たちがウーロンハイ一杯で始発まで粘るんですよ。チャージも取ってなかったから、“ウチの店をつぶす気”と文句を言ったら、“電車が走ってないんだよ”て逆ギレされちゃって。これはマズいと思い、始発が動き始める時分からお店を開くようにして、少しずつ軌道に乗り始めました。今は午前8時に開き、午後5時ごろまでやってます。これ、ちょっとした発想の転換だと思いません? ハハハ」