5つのタイプ…難病「乾癬」を見極める3つのポイント

公開日: 更新日:

②関節症状があれば、乾癬も疑う

「高齢者では変形性関節炎も考えられますが、それらが出づらい年代や部位なら特に乾癬かどうかも調べた方がいい」

③メタボと乾癬は関連している

「メタボの人は乾癬を発症しやすく、乾癬の人はメタボになりやすい。それぞれに関わるサイトカイン(免疫システムの細胞から分泌される特殊なタンパク質の総称)が共通しているからです。ただし、乾癬の重症度がメタボに関係しているとは、その逆も含めて言えません」

 乾癬の治療は、①活性型ビタミンD3製剤やステロイドなどの塗り薬②紫外線を当てる光線療法③免疫抑制剤の服用④生物学的製剤による抗体療法が行われる。今年は立て続けに新薬が登場し、先月は①に該当する新しい配合薬が発売された。数カ月以内には生物学的製剤が2種類承認される見通しだ。これで生物学的製剤は全6種類になる。「この薬さえ使えば治る」といったレベルには至っていないが、治療の選択肢が増えた。副作用が強くて使えない、従来薬の効き目が落ちた、という人には福音だ。

「乾癬は関節が破壊される病気でもあります。そうなると関節が変形し、元に戻らない。早期発見、早期治療すれば変形を回避できる。さらに、乾癬によって増す心血管障害のリスクも下げられます」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘