5つのタイプ…難病「乾癬」を見極める3つのポイント
40代のBさんは足首が痛く、痛風を心配していた。メタボ体形で、尿酸値も高かった。
ある時からフケが出るようになり、やがてちり取りがフケでいっぱいになるほどに。皮膚科を受診したところ、フケは乾癬によるものであり、足首の痛みも、痛風ではなく乾癬の症状だった。
■新薬が続々登場
江藤副院長は「乾癬の認知度はまだ低く、スムーズに診断に至っていない人も少なくない」と指摘する。原因不明なだけに、発症する可能性はだれにでもある。早期発見、早期治療のために知っておくべきことは次の点だ。
①尋常性乾癬の半数以上に爪症状が出る
爪が白く濁ったり、変形していれば、一度、乾癬かどうかを調べた方がいい。Aさんが爪白癬と間違えたように、見ただけで乾癬に関係しているかの判断は素人には無理。医師にだって難しい場合がある。
「本来は爪の根っこを切り取る病理検査が必要。頭部、おしりなどに発疹ができていれば乾癬の可能性が高い。発疹は小指の先ほど小さく目立ちにくい場合もあります」