歯科医に聞いた 「歯磨きすると血が出る」ホントの理由
もしかして、力が強すぎる? ユニオルソ矯正歯科(東京都豊島区)の篠原親先生が教えてくれました。
「血の色が鮮やかな赤なら、強い力で歯茎が傷ついた可能性があります。しかし、ほとんどの場合は歯肉炎か歯周病が原因の出血です」
歯と歯茎の境目に歯垢がたまると、細菌によって炎症が起こります(歯肉炎)。すると歯茎の毛細血管がもろくなり、軽い刺激でも出血しやすくなります。
進行すると歯周ポケットが深くなり、骨組織まで炎症を起こします(歯周病)。やがて歯がグラグラしてきて、最終的には抜けてしまうことも。歯茎の出血は、そんな怖い病気のサインである可能性が高いのです。
「歯肉炎や歯周病の歯茎からは、赤黒くてドロッとした血が出ます。そういう場合は、怖がらずにしっかり歯磨きをし続けて、早く血を出し切ることをお勧めします」
うっ血した血液を出し切ったほうが新しい組織の再生が促がされ、治りが早くなるのだとか。ただし、今までと同じ歯磨きの仕方では再発しかねません。そもそも歯肉炎になるのは、歯磨きの仕方が間違っているのだと篠原先生は指摘します。
「自分では磨いているつもりでも、歯と歯茎の間を磨けていない人がほとんどです。ぜひ一度、歯科医院で正しい磨き方を教わってください」
もちろん、強く磨き過ぎるのもNGです!