高齢者の正しいクスリとの付き合い方
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長らく続くクスリの供給不足…治療に支障が出ないよう努力している
ここ数年、医薬品の供給が非常に不安定になっています。私の記憶が確かであれば、4年くらい前から不安定になり、現在もその状況が続いていますし、むしろ徐々に悪化している印象すらあります。 最初はバ…
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白内障に対する点眼薬は発症や進行を予防する目的で使われる
高齢者の多くが経験する目の疾患のうち、代表的なものは「白内障」だと思われます。生活するうえで車の運転をしなければならないのに、運転免許証の更新の際の視力検査で引っかかって眼科を受診し、そこで白内障と…
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クスリはどうやって効果を発揮するのか? “リレー”をイメージ
高齢者だけでなく、クスリを使っている人すべてにお伝えしたいことがあります。「クスリはどうやって効果を発揮するのか」についてです。 これまで、さまざまなクスリについて紹介してきましたし、その都…
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片頭痛に使われる「トリプタン系」のクスリは安全性が高い
片頭痛は高齢者では比較的少なく、女性に多く見られます。ただ、高齢者で起こらないとは限りませんし、お子さんやお孫さんに起こることもあります。そして、普通の頭痛とは少し症状も使用するクスリも異なるため、…
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たばこを吸っていると効果が不十分になるクスリがたくさんある
たばこを取り巻く環境は年々厳しくなってきており、たばこを吸うという方は肩身の狭い思いをしているでしょう。薬剤師の立場だと、「たばこは吸わないでください」としか言いようがないのですが、高齢者の中には「…
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尿酸値を下げる治療では「尿酸が作られにくくする」クスリが主流
人生長く生きていると、一度は「痛風」の発作を経験したことがあるという方もいらっしゃるでしょう。痛風はおいしいものをたくさん食べるとなりやすいと言われることもあり、比較的男性に起こりやすい病気です。主…
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コレステロールは「善玉」と「悪玉」のバランスが大事
高齢者に限ったことではありませんが、血液検査でコレステロールの値が高くなると、いろいろ心配になりますよね。食事に気をつかってみたり、運動をしてみたりとさまざまな工夫をされた方もいらっしゃると思います…
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追加費用が発生する「選定療養」はジェネリックのさらなる普及が目的
昨年10月から、ある制度について大きな変化がありました。高齢者で日頃からクスリを使用している場合はお気づきの方もいらっしゃるかもしれません。 後発医薬品(ここではより身近なジェネリック医薬品…
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お酒を飲むならしっかり「ビタミンB1」を摂取したい
年末年始のこの時期は、普段よりお酒を飲む機会も多くなります。もちろん、体質的にお酒がまったく飲めないという方もいらっしゃるでしょうし、中にはお酒が大好きでほぼ毎日のように飲んでいるという方もいらっし…
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「下痢止め」を目的に使われるクスリはいくつも種類がある
おそらく、すべての人が何度も「下痢」を経験しているでしょう。腹痛を伴うこともありますし、頻回にトイレに駆け込まなければならないですし、できれば早く治したい症状です。 下痢には、便とともに大量…
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クスリをお湯で溶かして投与する「簡易懸濁法」はメリットが多い
前回お話しした胃ろうや、鼻から胃にチューブが入っているような高齢患者では、クスリが必要なケースがほとんどです。そうした場合はチューブを介してクスリが投与されるのですが、当然、錠剤やカプセルといった形…
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イメージが先行…「胃ろう」は決して“悪者”ではない
クスリの投与方法のひとつ「簡易懸濁法」についてお話しする前に、どうしてもお伝えしなければならないことがあります。「胃ろう」についてです。みなさんは、「胃ろう」と聞くとどのようなイメージを持たれるでし…
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水虫の治療に使われる抗真菌薬は塗り薬も飲み薬も1日1回でOK
読者の中には、「水虫」で困っている方や治療している方がいらっしゃるかもしれません。一般的にも水虫という言葉はよく使われますし、CMなどでも耳にすることは少なくありません。今回は水虫の正体と治療に用い…
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体脂肪が気になる方に…とうたわれるクスリは短期での効果は期待できない
高齢になると基礎代謝が落ちるため、若い頃よりも体重が増えてしまう人は少なくありません。そんなとき、テレビで「体脂肪が気になる方に……」といった肥満対策に効果があるとするクスリのCMを目にしたことがあ…
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前立腺肥大症には「髪の毛が増える」副作用があるタイプも
「前立腺肥大症」に用いられるクスリには大きく分けて3種類あります。今回はまず「ホスホジエステラーゼ5阻害薬」を取り上げます。 体内には一酸化窒素が存在し、前立腺や尿道の筋肉(平滑筋)を弛緩させ…
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高齢男性に多い排尿の悩み…前立腺肥大症に使われるクスリ
高齢になると、排尿に関する悩みを抱える人が多いです。今回は、その中でも特に男性の排尿障害の原因のひとつである「前立腺肥大症」とその治療に用いられるクスリについてお話しします。 前立腺は男性の…
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医療で重宝される「生食」には使いにくいケースもある
みなさんは、「生食(せいしょく)」という言葉を聞かれたことがありますか? 正式には「生理食塩液」といい、0.9%塩化ナトリウム水溶液のことを意味します。要は塩水のことなんですが、これが医療では特に点…
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「オピオイド」は死期が近いケースで使われる…は大きな誤解
「麻薬」と聞くと、なんとなく悪いもののようなイメージがありますよね? 世界保健機関(WHO)は麻薬を「昏迷・昏睡、痛みに対する無感覚を誘発する化学物質」と定義しており、医療で用いられる麻薬は主に鎮痛作…
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薬は飲んでから全身に広がる前に「初回通過効果」を受ける
高齢者に限らず、ほとんどの人が一度はクスリ(今回は内服薬を意味します)を服用したことがあるでしょう。では、服用した後にクスリがどんなふうに体中に広がっていくかをご存じでしょうか? 今回は、普段クスリ…
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“治療”も気から…「プラセボ」は悪いわけではない
みなさんは「プラセボ」という言葉をご存じでしょうか? 日本語だと「偽薬」と訳されることがほとんどで、具体的には有効成分が入っていないクスリのことを意味しています。 なぜそんなものが存在してい…