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神崎浩孝医学博士、薬剤師

1980年、岡山県生まれ。岡山県立岡山一宮高校、岡山大学薬学部、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科卒。米ロサンゼルスの「Cedars-Sinai Medical Center」勤務を経て、2013年に岡山大学病院薬剤部に着任。患者の気持ちに寄り添う医療、根拠に基づく医療の推進に臨床と研究の両面からアプローチしている。

骨粗鬆症の治療薬は顎の骨が溶ける副作用にご用心

公開日: 更新日:

 BP製剤は白血球に作用してその働きを強めます。白血球は細菌を殺菌する物質を産生し、それがBP製剤の作用によって過剰に産生されると、顎骨壊死が起こると考えられています。とりわけ、歯科治療を受けた後に起こる場合が多いので、注意が必要です。

 BP製剤による顎骨壊死を予防するためには「口腔内ケア」が効果的です。BP製剤を使用する際には、丁寧に歯磨きをして、口の中を清潔に保つことが大切なのです。

 特に歯科治療で抜歯や切開といった傷ができるような治療を受ける前には、口腔内を清潔にしておくことが必須です。また、歯科医師にBP製剤を使っていることを必ず伝えておく必要があります。

 このように、自分が飲んでいる薬の副作用をしっかり把握して、きちんと対策をすることで防げるケースがあるのです。BP製剤による顎骨壊死はそのひとつといえるでしょう。

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