冬のかゆい乾燥肌を徹底対策 すぐにできる5つのポイント
冬になり湿度が低くなると、悩まされるのが「肌の乾燥」。かゆくて、無意識にかきむしってしまう人も多いのではないだろうか。
年を取ると、肌は乾燥しやすくなる。新宿駅前クリニックの蓮池林太郎院長が言う。
「皮膚の表面には、皮脂やセラミドといった細胞間脂質や、尿素などの天然保湿因子が分泌されています。それらが水分と混じり、皮膚表面の水分量が一定に保たれています。ところが、加齢とともにこれらの成分の分泌が低下。皮脂膜が薄くなって水分が減少し、乾燥肌になります。子供や若者でも乾燥肌はいますが、高齢になるほど数はぐんと増える。『若いときはそうじゃなかったのに』という人もかなりいます」
特に乾燥しやすい部位は、肘、腰回り、膝、すね、足の裏。もともと皮脂の分泌が少なく、乾燥がひどくなりやすい。
たかが乾燥と思ってはいけない。
「乾燥がひどくなると強いかゆみを伴い、さらに悪化するとひび割れや皮むけなどが見られることもあります。赤みや水ぶくれなどを伴う湿疹が出ることがあり、これを皮脂欠乏性湿疹と呼びます。湿疹は放置しないで、悪化する前に皮膚科に行ってください。炎症を鎮めるステロイド外用薬が処方されるので、それを塗るようにしましょう」