《ブタもワニも一緒に乗る?》批判やまない飛行機の"ペット同伴同乗"…法改正は非現実的

公開日: 更新日:

 旅行ジャーナリストの渡辺輝乃氏が言う。

「愛玩動物も基本的に『もの、手荷物』扱いになります。背景には航空機も、航空機事故に伴う損失に備えて航空会社が契約する『航空保険』に入っていて、損害保険の基準が、動物も『もの、手荷物』として定められているから。これは、自動車でも鉄道・船舶でも同様です。また、同伴同乗までは叶っても、断腸の思いでペットを機内に残して行かないといけないのは、航空法などに則った航空保安上の理由(人命救助最優先)で、『緊急脱出時に手荷物は持たない』ことが鉄則だからです」

 これは乗客と航空会社の間で交わされる『国内旅客運送約款』にも明記されている。手荷物を取っている間に、後部席にいた他人の命を奪うリスクもある。その際の補償なども問題になる。法改正は非現実的だという。

「ペットを手元におけるという点では、車や鉄道という移動手段が比較的まだ良いかもしれませんが、やはり愛するペットはホテルや親戚の家など安全な所へ預けることを推奨します」(前出の渡辺輝乃氏)


 ちなみに、ペットの同伴同乗を反対する声には《愛するペットは犬猫とは限らない、ブタもワニも一緒に乗る?》《蜘蛛とかヘビでも犬猫と同じようにいうんだろうね…》などの声もある。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    「暮らしやすい都道府県」東京都は2位…じゃあ1位は? 前回調査の首位は陥落していた

  2. 2

    東京女子医大がご都合主義の学費値上げで偏差値急落…早稲田大学への“身売り説”が急浮上

  3. 3

    悠仁さま「渋渋→東大」プランはなぜ消えた? 中学受験前に起きた小室圭さん問題の影響も

  4. 4

    石丸伸二氏「新党」発足会見“ドタキャン”の真相…演出意図ミエミエのフリー記者排除に元参謀も苦言

  5. 5

    「2025年7月5日」に大災難…本当にやってくる? “予言漫画”が80万部突破の大ベストセラーになったわけ

  1. 6

    早くも見えた石丸伸二氏「再生の道」の“ポンコツ化”…政策への言及なし、新党参加にこれだけのリスク

  2. 7

    元キャバ嬢の「ギャル船長」が舵を取る極上カワハギ釣りを体験した

  3. 8

    日向灘で「3日に1回」地震頻発は南海トラフの前兆か? 専門家に聞く…13日夜は震度5弱の揺れ

  4. 9

    石丸伸二氏が政治団体「彩生の時」旗揚げのゲストに!すわ新党?とメディア殺到、本人に直撃すると…

  5. 10

    加藤財務相が財務省への批判続出に「どうにもならない」とボヤキ…政治信条「万機公論に決すべし」はどこへ?

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭