アフターコロナでワガママな人が増えたのか? 職場を悩ます「設定温度」「混雑嫌い」問題
地震に事故に事件と、とても正月を祝うような気分になれないまま、仕事始め──。2024年は職場でいさかいが増えていきそうだ。
中堅メーカーに勤める40代管理職のマコトさんは「アフターコロナになって、わがままな人が目立つようになった気がします」とこう続ける。
「私もそうでしたが、リモートワークが中心だった頃は自宅で、ある程度は自分のペースで、そのうえ自分にとって快適な環境で仕事ができたわけです。それがほぼ出社になって、周囲に合わせなきゃならなくなった。オフィスの温度ひとつとってもそうです」
エアコンの設定温度をめぐって暑い、寒いの小競り合いがずっと続いているらしい。
「夏は我慢していたようですが、最近は、みんな自己主張が激しくなってきちゃって、なだめるのが大変です」とマコトさんはため息をつく。
総合事務用品メーカー「プラス(ファニチャーカンパニー)」が昨夏に発表した「職場の居心地WEB調査」によると、「コロナ禍前と現在を比較して、職場の働きやすさに変化はあったか?」という問いに、45%が「前より働きやすくなった」と回答。「働きにくくなった」の16%を大きく上回った。理由のトップは、やはり「在宅勤務やリモートワークのしやすさ」で、もう全出社はきついようだ。