入谷「宝泉湯」手に汗をぬぐいながら7分。滝汗状態でフラッフラ
宝泉湯(東京・入谷)
東京メトロ入谷駅4番出口から歩いて4分ほどのビル型銭湯「宝泉湯」は1945年創業。フロントで柔和な3代目、石田智彦さんに入浴料520円、サウナ代300円、タオルセット代100円を払い、サウナ用バンドを受け取った。
服を脱いで浴場に入ると、正面にはビーナス誕生のモノクロタイル画がドーンとあって、昭和風情を感じさせる。湯はすべて地下約30メートルから湧出した井戸水で、カランにはリンスインシャンプーとボディーソープが並んでいて、手ぶらでOK牧場。
湯船中央の白湯はバイブラで43度。その一角にある1メートルほど深いコーナーには、座風呂と電気風呂が1床ずつ。電気風呂は、エレキ恐怖症のボクでもギリつかれた。
日替わり薬湯は半個室の岩風呂で、この日は青リンゴのさわやかな緑色の湯。冬は40度。小雨のようなミストを浴びて、ポカポカしたところでサウナへGO。
パズルのピースのようなビート板を手に入室すると、室内は耐熱レンガと白木造りで定員8人。遠赤外線ガスストーブの設定温度は100度だが、壁の温度計は102度だった。うん、いい感じのドライな熱さ。
ストーブ横のストレート2段ベンチは奇麗にマットが敷かれ奥行きがある。上段であぐらをかいて、のんびりと熱さに身をゆだねながら、角度的に見えないテレビから流れる音声を、聞くわけでもなくボーッとして、壁の5分計砂時計をひっくり返した。
熱さで鼻の奥がチクチクして、3分ほどで汗がぽたぽたと落ちてきた。手で汗をぬぐいながら耐えていると、7分ほどで滝汗状態となり、フラッフラで退室した。
出てすぐのシャワーで汗を流し、井戸水かけ流しの水風呂にザブン。チラーなしの16度。曜日替わりの入浴剤は、鮮やかなマリンブルー。目を閉じてほてりを癒やす。
2セット目も7分でギブアップだったが、3セット目は粘ってなんとか10分耐えたら、うっすらあまみが浮いていた。脱衣場の畳ベンチに腰タオル姿で座り、ほんのりととのった。