「久が原湯」ストーブ前で仁王立ち。汗だくでもまだいたい!
久が原湯(東京・大田)
東急線田園調布駅から蒲田方面のバスに乗り、安詳寺前で降りてすぐ。電車なら都営浅草線西馬込駅から歩いて14分。1950年代創業の「久が原湯」は、住宅街にとけ込む緑の看板が目印。2011年に大リニューアルし、大田区初の健康増進型銭湯になっている。
下足場の券売機で入浴料520円+サウナ代300円+タオルセット200円込みの1020円チケットを購入。フロントでキュートな笑顔の大山さんに「本日は太陽の湯が男湯です」と案内され、サ室用フックキーと布マット、タオルセットの入ったバッグを受け取った。
静かな脱衣場はピカピカで、「掃除の徹底が先代からのしきたりなんです」と3代目の山岸勝利さん。気持ちよく浴場に入ると、鶴が舞う壮大な富士山がドーン。職人サンのタイル画が、昭和生まれには心地いい。反対側の壁は字幕放送の大型モニターを備え、スポーツ観戦もできる。カラン前にはリンスインシャンプーなどが用意され、手ぶらでOK牧場。
39度の白湯にはボタン式のボディージェットバスとジェットエステバスが1床ずつ。特にジェットエステは足を踏ん張らないと体が流されてしまうほど強力で、背中や腰がスッキリした。
人気の炭酸泉は38.5度。昨年、設置された電気風呂1床はエレキ強めでボクはパス。ここの目玉は、天然温泉の黒湯だろう。地下約135メートルから湧出。浴室のあつ湯は、季節に応じて温度が変わり、この日は43度。
ドアを開けると外気エリアで、ここにも広い湯船の黒湯があり、ぬるめの39度。あつ湯以外はいずれも子供も楽しめる湯加減で、子供も目立つ。黒湯でぽかぽかしたところでサウナタイムとまいりましょう。
まず無料のスチームバスは、満月照明1つの明るい室内で45度。ほどよくまったりとしたら、さて本番。布マットを手にドライサウナへGO!
サ室は2年前にリニューアルしたとあって、何ともモダンなタイル壁がオシャレ。ヒノキのストレート1段ベンチは定員5人ほど。背もたれ部分の裏にはLEDの間接照明が備えてあった。
おや、先客は奥の遠赤外線ガスストーブ前で仁王立ち状態。マッチョな彼と距離をとり、ベンチ中央にどっこいしょ。
温度は95度強。TOKYO FMが静かに流れる中、じんわりとした熱さを感じる。壁の小棚やストーブの上下には、天然ピンクヒマラヤ岩塩が置かれていた。老廃物を排出する効果があるらしい。健康施設ならではだろう。
2分ほどで汗がポタポタ落ちてきて、マッチョが退室した。どれどれとストーブ寄りに移動し、マッチョを真似て、全裸で仁王立ち。おぉ、これイイ! 全身がマイルドな熱波に包まれた。次の客が来るまで、そのまま発汗タイム!