蓮沼「はすぬま温泉」で力士風中年と根比べに勝った。よっしゃ!達成感がスゴイ
はすぬま温泉(蒲田)
東急池上線蓮沼駅から歩いて2分。80年ほど前に創業した「はすぬま温泉」は1980年にビル型銭湯に。2017年に大リニューアルした。靴を預け、松竹錠の木札を手にステンドグラスの自動ドアを抜け、フロントへ。入浴料520円+サウナ代300円を払い、タオルセットとサ室フックキーを受け取った。
内装は、アーチ状のステンドグラス窓に囲まれた大正ロマン風でありながら、フロント前の床にはデジタルサイネージで円形の池が浮かぶ。優雅にニシキゴイが泳ぐほか、昔話のレアキャラも時々登場するそうで、子どもはもちろん大人も楽しい。
脱衣場は漆喰をあしらった木造で、天井にはアンティークのシャンデリアがドーン。季節に応じた自然音が流れる仕組みで、この日はヒグラシの鳴き声を聞きながら、浴場に向かった。
女湯との隔たりの木壁には、花札調の絵柄で四季折々の風景を描いた日本画が並ぶ。カランにはアメニティーが充実し、手ぶらで大丈ブイ。
「道後温泉をイメージしました」と4代目で好青年の近藤芳正さん。浴場正面に山梨県昇仙峡の仙娥滝の豪快なタイル絵がドーン。滝つぼ部分はニシキゴイが彫刻された大きな円柱形で石の湯釜が鎮座し、湯口から湯を注ぐ。
浴場内の湯はすべて地下約100メートルから湧出する天然温泉だという。やや緑茶色で、わずかにヌメリを感じる。そんな湯の中央がバイブラで、42度。取材日は、月に3回ほどある薬湯デーで、8種の生薬やハーブが使用され、体によさそうな香りにうっとりした。
隣は39度の炭酸温泉。どちらも広めの浴槽で、ゆらゆらと水面が反射する天井を見上げながら、のんびり足を伸ばし、体が温まったところでサウナと参りましょう。
ビート板を手に入室すると、ドア横に日替わりハーブの布袋が下げてあった。この日はユーカリの香りがふわっ。
室内は春に板を張り替えたばかり。ベンチは上段ストレート、下段L字で定員8人。真新しいヒノキ板の上には奇麗にマットが敷かれていた。