地方の女子高校生の東大進学率はなぜ低い…東工大や名大は「女子枠」入試を実施

公開日: 更新日:

 これによると、女子東大生は、首都圏に住み、母親が高学歴の中・上流家庭で、私立高校生というメインのイメージがわいてくる。特に出身高校は桜蔭、女子学院などが知られている。ただ進学した東大での学部は、文系が多く工学系が少ない。

 また地方出身者の女子東大生が少ないこともわかる。そこで東大は地方出身の女子高生を集めようと、2017年度から、1人暮らしの女子東大生に月3万円の家賃を補助する制度を設けた。ただこれで首都圏以外の東大を受験する女子受験生が増えるかどうか、疑問視する声も多かった。

■東大でも思い切った入試改革を進めるべき

 地方女子受験生の親は、東京の浮ついた生活スタイルや危険度の高いバイトなどを心配して地元の大学への進学を薦めることが多く、また男子の難関大志望生徒に比べ、女子は上昇志向があまりないようだと、高校の先生から聞いたことがある。

 地方の公立の学校では、私立の学校に比べ、地域社会のさまざまな階層な出身者がいて、それだけ多様な社会の現実を学ぶことができる。東大生にとっても欠かせない社会的体験のはずだ。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  2. 2

    横綱・大の里まさかの千秋楽負傷休場に角界から非難の嵐…八角理事長は「遺憾」、舞の海氏も「私なら出場」

  3. 3

    2026年大学入試はどうなる? 注目は公立の長野大と福井県立大、私立は立教大学環境学部

  4. 4

    東山紀之「芸能界復帰」へカウントダウン着々…近影ショットを布石に、スマイル社社長業務の終了発表か

  5. 5

    「総理に失礼だ!」と小池都知事が大炎上…高市首相“45度お辞儀”に“5度の会釈”で対応したワケ

  1. 6

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  2. 7

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  3. 8

    義ノ富士が速攻相撲で横綱・大の里から金星! 学生相撲時代のライバルに送った痛烈メッセージ

  4. 9

    同じマンションで生活を…海老蔵&米倉涼子に復縁の可能性

  5. 10

    独立に成功した「新しい地図」3人を待つ課題…“事務所を出ない”理由を明かした木村拓哉の選択