「お客さまがおっしゃられた」は二重敬語…では、どこがダメ?
敬語の基本編(4)
3回にわたって、尊敬語と謙譲語の基本的な使い方をみていきました。
よくある敬語の間違いが、尊敬語と謙譲語を混同してしまうパターン。本来なら敬うべき相手に対して、へりくだった表現である謙譲語を使ってしまう、次のようなケースでしたね。
×「部屋番号は受付で伺ってください」(「伺う」は「聞く」の謙譲語)
〇「部屋番号は受付でお聞きになってください」
今回は、よくある間違い敬語の続き、もしかしたら使っているかもしれない「二重敬語」についてみていきましょう。
■二重敬語
丁寧に話そうと思うあまり、つい敬語を重ねてしまう「二重敬語」。
基本的には「ひとつの言葉に、敬語はひとつ」が原則です。「二重敬語」がすべて間違いというわけではありませんが、一般的に敬語の使いすぎはよくないとされています。
ここで復習です。敬語の基本2回目に、尊敬語の言い換えには、次の3つの型があることをお伝えしました。