著者のコラム一覧
多賀一晃生活家電.com主宰

大手メーカーで商品開発、企画を担当後に独立。「生活家電.com」主宰。

(61)安価のイメージあった電気ケトルが値上がりする可能性…8月から完全仕様変更

公開日: 更新日:

 家電メーカー、販売会社が守らなければならない法律に電気用品安全法(電安法、PSE)があります。電気用品による危険及び障害の発生の防止を目的とする法律で、約450品目が対象になっています。電気用品ごと、達成基準とテスト方法を決め、家電メーカー、販売会社が、そのテストを行い、適合した製品のみ、製造、販売が認められます。適合製品に付くのがPSEマークです。

 今から3年前の2021年5月から新しいテストが導入されることが決まりました。電気ケトルもしくはそれに類する家電に対し「転倒流水試験」が追加されたのです。電気ケトルなどが倒れた時、湯がこぼれない仕様にするためのものです。

 背景には、日本小児科学会の働き掛けもありました。

 幼児の大やけどの原因のひとつは、沸騰直後のお湯が入った電気ケトルを倒して熱湯を浴びること。皮膚の薄い幼児は、ひとたまりもありません。

 あまりの酷さに、ある小児科医がメーカーに「倒れてもお湯が漏れないようにして欲しい」と要望したところ、そのメーカーは「私どもの製品は赤ちゃんが当たっても転倒することはありません」と回答したそうです。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 2

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  3. 3

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  4. 4

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  2. 7

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  3. 8

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  4. 9

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 10

    佐藤輝明はWBC落選か? 大谷ジャパン30人は空前絶後の大混戦「沢村賞右腕・伊藤大海も保証なし」