巨大地震を抑えた伝承が残る「要石」が全国に点在 新パワースポットとして注目の神社は?

公開日: 更新日:

 地表部分の形は、鹿島神社の要石が凹型、香取神社は凸型をしており、地震を引き起こすと言い伝えられている大ナマズの頭を鹿島が、尻尾を香取の要石が押さえて地震を抑えていると言い伝えられているのだが、いまだ正確な大きさはわからないという。この二つの石は地下でつながっているといわれている。

 このように古くから鹿島神宮と香取神宮は、武神としても崇敬されるかたわら、双方の「要石」にまつわる伝説や神聖なパワーが言い伝えられ、お詣りに訪れる人々が絶えず、地震を防ぐための祈願が行われるようになった。

 実は、東日本大震災の際、激しい揺れにより旧鳥居は倒壊。幸いにもそばに参拝者はいなくて、人身、家屋への被害はなかった。これも地震の神様たるゆえんかもしれない。その後境内にある杉の木で木製の立派な鳥居が再建されたのだ。

 関西にも地震を防ぐ霊石として信仰されている「要石」がある。三重県伊賀市の大村神社に祀られている。1854年7月9日に発生した安政伊賀上野大地震の時、近畿エリアのこの地区だけが大災難から逃れたのは、大地を揺れ動かす大ナマズをこの要石がしっかりと抑えたおかげだといわれているのだ。現在も地震の神様として全国から参拝客が訪れ、毎年9月1日の防災の日には地震除災祈願大祭が行われる。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘