自民・高市一派は衆院選28敗に終わる…全国サナエ行脚も虚しく「石破おろし」ご破算の目
「党執行部には今の自民党を徹底的に立て直していただきたい」
自公与党が過半数割れを喫した衆院選で、次点に約9.2万票差の圧勝で10選を果たした高市早苗前経済安保相は早速、例の調子でこう注文を付けた。公示前から低迷する内閣支持率にほくそ笑み、事と次第によっては「石破おろし」に動くとの観測が広がっていたが、さてどうなるか。高市一派も漏れなく惨憺たる状況だ。
党総裁選の党員・党友票でトップだった高市氏の元には、応援演説の依頼が殺到。出陣式後の囲み取材では「応援依頼が130件を超えた」とうれしい悲鳴を上げ、「ギリギリまであと一押しという方々を党の調整に応じて応援していきたい」と目力を込めていた。
そうして12日間の選挙期間中、北は北海道、南は宮崎まで全国を行脚。総裁選で高市陣営を支えた推薦人の応援は当然コンプリートだ。非公認や比例重複なしで苦戦する旧安倍派の裏金議員などの選挙区にもドンドン入った結果、日刊ゲンダイの調べでは戦績は31勝28敗。落選した面々は、画像【別表】の通り。「同志」はザッと半分に減った。「サナエあれば、憂いなし」と言えるのかどうか、評価は微妙なところだ。