ニッタ×三ツ星ベルト 伝動ベルトを製造するゴム業界の大手を比較
株式市場は活況のようです。日経平均が、年初より3000円ほど上がり、4万円も近いと騒いでいます。今年から新NISAを始めた若い世代も期待感を高めていると聞きます。
上昇相場を牽引している業界のひとつは半導体関連。ここ数年、供給不足が話題となりましたが、半導体製造装置には伝動ベルトと呼ばれる部品が使われます。自動車製造にも使われる重要な部品です。今回はゴム業界でも、伝動ベルトを扱う「ニッタ」と「三ツ星ベルト」の社員待遇を比較してみます。
ニッタは1885(明治18)年に大阪で創業しました。88年に日本で初めて伝動用革ベルトの製造に成功。本社(大阪)のほか国内に工場を含め9カ所に拠点を置き、中国や台湾、メキシコ、ブラジルなど海外にも関係会社が多数あります。産業機械向けを中心に、半導体用消耗品、自動車部品などを幅広く扱っています。
三ツ星ベルトは1919(大正8)年、神戸で創業。木綿製伝動ベルトが主製品でしたが、翌20年にはゴムベルト製造に転換しています。本社(神戸)のほか、東京本社、名古屋工場など国内8拠点。中国、インドなど海外展開も行っています。自動車用を中心にOA機器、産業機器向けの伝動ベルトなどを製造します。