住友ファーマ×小野薬品 がん治療薬に注力する大手製薬会社2社を比較
がんと闘っている人は大勢います。新薬の登場も話題になります。小野薬品工業の「オプジーボ」もそうでした。ノーベル医学生理学賞を受賞した本庶佑氏は、がん免疫療法に関する実績が評価されました。その本庶氏と共同開発したのが「オプジーボ」です。
現在、闘病中の経済評論家・森永卓郎氏も「オプジーボ」の投与を公表しました。早く元気になるのを祈るばかりです。
今回は医薬品業界のなかでも、がん治療薬に関わる「住友ファーマ」と「小野薬品工業」の社員待遇を比較してみます。
住友ファーマは2005年に大日本製薬と住友製薬が合併し、大日本住友製薬(現・住友ファーマ)として誕生しました。大日本製薬の前身である大阪製薬は1897(明治30)年の設立、125年を超す老舗企業です。現在は住友グループの大手製薬会社として、精神神経領域やがんを重点に置いています。
小野薬品のルーツは1717(享保2)年に遡ります。この年、大阪・道修町で創業した「伏見屋市兵衛商店」。こちらは300年を超す老舗です。1947年に小野薬品工業を設立。現在は、がん、免疫、神経などを重点研究領域に創薬へ取り組んでいます。