小池都知事は《「しがらみ」でがんじがらめ》? パーティーの集金力は国会議員顔負け

公開日: 更新日:

「しがらみにとらわれず、時代が求めることを先取りして、大義と共感で物事を進める発想力とまとめ力と実行力だと思っている」

 6月20日告示、7月7日投開票の東京都知事選に3選を目指して出馬表明した小池百合子知事(71)。自身の首長としての強みを6月14日の会見で問われると、余裕の表情でこう答えていた。

「しがらみ」とは一般的に「束縛や制約、働きかけなどによって自由や行動が制限されること」の意味。つまり小池知事は、自分は誰からも行動を制限されることはなく、自由な発想で動くことができる、と言いたいわけだ。

 ただ、今国会でヤマ場を迎えている政治資金規正法改正案を巡っては、もともとは自民党派閥の裏金事件の舞台ともなった「政治資金パーティー」が発端だ。政治家がパーティーを開催したり、企業や団体からの献金を受け取ったりすることで、特定の人物、業界などと「しがらみ」が生まれ、国民のためにある本来の政治ができなくなる――。

 野党が見直しを求めているのもそのためだが、6月4日の都議会で日本共産党議員から「パーティー券の購入を含めて企業・団体献金が政治をゆがめているという認識はないのか」と問われた小池知事は、「法(政治資金規正法)の在り方について国会でまさに議論されていると認識している」と答えただけだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    PR会社社長ダンマリ一転、全部ブチまけ“逆襲”の可能性…note投稿は斎藤知事と事前合意済みか

  2. 2

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 3

    斎藤元彦知事の選挙収支報告書で露呈した“隠蔽工作”の跡 PR会社への支出は代表務める政治団体経由という不可解

  4. 4

    杉田水脈がハシゴ外され参院転出に“赤信号”…裏金非公認の免罪符「政倫審」弁明は現職のみ

  5. 5

    不動産投資信託「J-REIT」低迷のワケ…マンションさらに高騰、オフィスも堅調なのにナゼ?

  1. 6

    「日本電解」経営破綻が波紋…上場企業では今年初、再建の道筋いまだ見えず

  2. 7

    自民裏金議員にまた公選法違反疑惑…福島地盤元職の関係先が家宅捜索されたと地元紙スッパ抜く

  3. 8

    企業・団体献金「廃止」を拒む組織内議員の実態…前回参院選直前には労組関連から5.3億円

  4. 9

    京成電鉄がオリエンタルランド株を一部売却…背景にある英アクティビストとの熾烈な駆け引き

  5. 10

    自民党ニンマリ…参院「裏金議員27人」出席の政倫審をNHKは“9時間”生中継するのか?

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁