冷徹、ダブつき、墓場…マー君が直面するメジャー事情
■カブス「投手の墓場といわれる本拠地」
田中に7年総額168億円のオファーを出したともウワサされるカブスにしても、「環境面に問題がある」とは、スポーツライターの友成那智氏。
「シカゴの本拠地・リグレーフィールドは投手泣かせの球場。球場のそばにあるミシガン湖から、風速12~13メートルに及ぶ強烈な風が吹く。千葉マリンよりもさらに強い風で、どうしても守備でのエラーが多くなる。比較的、乾燥した日が多く、左中間と右中間の膨らみが少ない。一発に泣くケースもかなり増えるでしょう。ファウルゾーンが狭く、フェンスも低いので、打ち取ったと思った当たりがスタンドに入ってしまうことも多い」
他球団と比べてデーゲームが多いこともマイナスだ。
「リグレーは88年までナイター設備がなかった経緯もあり、81試合の主催試合のうち、例年で52~54試合のデーゲームが組まれている。6~8月は気温が上がり、炎天下で投げ続ける必要がある。楽天の本拠地は屋外球場で適応力はあるかもしれませんけど、ドーム球場が多い日本に比べたらプレー環境は過酷です」(友成氏)
ケリー・ウッド、マーク・プライヤーといった有望な投手の選手寿命が短かったのは、「本拠地が投手の墓場だったため」ともっぱらだ。