釜本邦茂氏 「“日本らしいサッカー”という言葉に違和感」

公開日: 更新日:

 コートジボワールの選手と日本人選手を比べると「個の差」は、思っていた以上に歴然としていましたね。でも、差があること自体、戦う前から分かっていたこと。キックオフの笛を聞いて初めて気付いたことではない。

 フィジカル、テクニック、スピード、ドリブル突破力、キープ力、スタミナ……どんな戦いをすればこの差を埋められるか? これがコートジボワール戦に臨む日本代表の命題だった。

 選手ひとりひとりが一生懸命にプレーする。組織力を整備して「チームとチームとの戦い」に持ち込み、個の差のハンディを補う。堅く守ってコトージボワールの攻撃を耐え忍び、機を見るに敏なカウンターを仕掛けてゴールを狙っていく……いろいろなやり方はあるだろうが、ザッケローニ監督は「得点が相手よりも多ければ、何点取られてもいい」という攻撃サッカーを選択した。

 サッカーは得点を奪わないと勝てない。そのために攻撃的にいく。考え方は間違ってはいない。しかし、レベルの高い相手からどうやってゴールを奪うか? 方法論が徹底されないと無意味だ。果たして日本は、コートジボワールからゴールを奪うだけの攻撃力を身に付けていたのか?

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース