ザック「トップ下」推奨も…本田の居場所はミランにあるのか
ザッケローニ前日本代表監督がイタリアの地元メディアの取材に答え、ACミランでの本田圭佑(28)の起用法について「ホンダはトップ下でプレーさせればいい」と言及した。「スピードはないが、パワーがある。真ん中の方がいいプレーをする。(昨季は)他のポジション(右サイド)で慣れるように努めていたが、スピードがあるわけではないので、そのポジションでチームメートを助けることは難しかった」とも語った。
本田はブラジルW杯で1ゴール1アシストを記録したが、不甲斐ないミスやボールロストも目立ち、1分け2敗の“元凶”のひとりとされる。それでも、ザックは「トップ下なら使える」と推奨したわけだが、残念ながらミランに本田の居場所はない。
来季のミランは、本田を重用したセードルフ監督に代わり、ミランの下部組織を指導していたインザーギ監督が指揮を執る。そのインザーギ新監督の構想に本田は入っているかといえば、極めて可能性は低い。
主にトップ下を任されていたMFカカは移籍したが、だからといって代わりに本田が起用されるわけではない。インザーギ監督が下部組織で採用していたシステムは『4(DF)―3(MF)―3(FW)』で、ザックが推奨する『トップ下』は置かない布陣だからだ。