オリックス 8月西武ドーム6試合に「ヤバい!」と戦々恐々
「西武ドームでの試合って次はいつですか? 8月に2カードも !? マジかよ! やべえよ、これ……」
オリックスのある選手が、思わず天を仰いだ。
半屋外の西武ドームは「夏はクソ暑く、春先や秋はクソ寒い」というのが、選手間の常識。それが最も暑い8月に2カードもあるのだから、選手としてはたまらないだろう。本屋敷トレーニング兼コンディショニングコーチが言う。
「ここは暑い上に風が吹かないでしょう。熱がユニホームの内にこもって、さらに汗をかくんですよ。それに加えて、(人工芝が寝ていて)地面が硬いから、足に負担がかかって張りやすい。足がつる選手もいます。さらに僕らビジターチームは練習が終わってすぐに試合ですからね。選手の体力が回復する時間がないんです」
西武ドームで大きく体力を消耗すれば、その後の試合にも響く。事実、オリックスは過去2年間、夏場の西武ドーム戦後に必ずといっていいほど大きく調子を落としている。
昨季の7月は直前に3連勝して臨んだ西武ドームで1勝2敗。するとその後は5カード中4カードで負け越した。12年はさらに顕著だった。7月は通算10勝9敗だったが月末の西武戦を挟んで8月は7勝15敗。それでも9月上旬に5勝2敗1分けと持ち直し、雪辱を果たすべく再び西武ドームに乗り込んだ。すると、この西武戦中からまさかの12連敗。最下位が決定し、岡田監督(当時)が休養したのもこの期間だ。