ヤンキース新GMにビーン氏急浮上 マー君の来季にも影響か
ビーンGMは毎年、ドラスチックにチームを変える。費用対効果を最優先に考えたら、エースだろうとお構いなし。放出して、代わりに若手を数人獲得したりもする。埋もれている若手や、年齢や体形、性格の問題などで冷や飯を食っている選手を発掘して戦力にする手腕は天下一品だ。
そうなると、真っ先にメスを入れられそうなのが7年総額161億円、平均年俸23億円の田中だ。万全ならエース級でも、右肘靱帯部分断裂は完治しないまま。今後は手術をしない限り常に不安と隣り合わせ。手術をすればしたで1年間は棒に振る。今後6年間はこの状態が続くのだ。ただでさえシビアなGMが、田中の放出を考えるのはある意味、自然ではないか。
契約には「ノートレード条項」が含まれているものの、実際にはあってないようなもの。どんな選手だろうとトレードを拒否すれば飼い殺しまであるだけに、クビをタテに振るケースがほとんどという。
契約が切れるイチローや黒田だって、もちろん安閑とはできない。ヤンキースのオフの大激震は日本人選手にとって、ただのフロント人事では済まされない。