右肘は単なる疲労も…マー君は今季中復帰に向け“突貫工事”
右肘の部分断裂で故障者リスト(DL)入りしているヤンキース・田中将大(25)が主治医からお墨付きを得た。
ヤンキース・ジラルディ監督は2日(日本時間3日)、田中が1日に本拠地ヤンキースタジアムでチームドクターのクリス・アーマド氏の診察を受け、「腕の疲労」と診断されたと明かした。併せて15日間のDLから60日間に移したことも発表した。これは患部が悪化して完治が長引くからではなく、9月のロースター(登録枠)拡大に伴い、マイナー選手をメジャー昇格の前提となる40人枠に登録するための措置だ。
この日の田中はレッドソックス戦を前にグラウンドで約20分間、最長50メートルの距離でキャッチボールを行った。変化球を織り交ぜるなど、患部に異常がないことをアピールした。
ジラルディ監督は「検査の結果はすべて異常なしだった。単なる疲労だったのでホッとしている。今週中にブルペンで投球練習を再開できる見込みだ」と話した。
チーム、本人も今季中のメジャー復帰にこだわっているため、今後は強行日程は避けられない。すでに今季はマイナーリーグのレギュラーシーズンは終了しているため、復帰までに傘下のマイナー選手を相手に実戦形式のマウンドに1~2回上がるという。
ヤンキースのレギュラーシーズンは26試合を残すのみ。来季の本格復帰に向け、状態を確かめるために登板するとはいえ、田中は突貫工事を強いられそうだ。