打率そこそこでも戦力外 イチローを縛るヤ軍首脳の“処世術”
10日(日本時間11日)のインディアンス戦に「8番・右翼」でスタメン出場し、3打数1安打1三振だったヤンキースのイチロー。1点を追う二回2死一塁で3球三振に倒れるなど相手の先発右腕カラスコ(27)の前に2タコだった。八回にリリーフ投手から左翼線への二塁打を放って4戦連続安打としたが、得点にはつながらなかった。
そのイチロー(40)をウエーバーにかけたという現地8日(日本時間9日)の米紙「ニューヨーク・ポスト」(電子版)の報道によって、ヤンキースが日本製安打製造機に「戦力外」の烙印を押していることが改めてわかった。
7月31日のトレード期限を過ぎたいま、選手を放出するには他球団に保有権放棄を意味するウエーバーにかける必要がある。アメリカ野球愛好会副代表の鈴村裕輔氏がこう言った。
「ヤンキースに中継ぎとのトレードを今後も模索したいという思惑があるのは事実です。あるいはアストロズとの商談メールが公になってしまった以上、しばらくの間、他球団も含めて交渉をしにくかったという側面はあるかもしれません。期限までに交渉が成立すれば、やっぱりイチローは最初からトレードに出すつもりだった、アストロズとの交渉は本当だったと認めることになる。情報漏洩という観点からも、ヤンキースにとってマイナスですから」