メダル目標口実に…JOC「選手強化費」要求が“青天井”懸念

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 ちなみに、昭和39年に行われた東京五輪の金メダル16個は、米国(36)、ソ連(30)に次いで3位。史上最多38個のメダルを獲得した12年ロンドン五輪は7個で10位だった。

■6年間1000億円からさらに増える可能性

 普通に考えればアジアで3位の日本が、五輪の金メダル数で3位に入るなんて夢のような話である。「だからですよ」と言って表情を曇らせるのは、スポーツライターの工藤健策氏だ。

「日本という国は何でもお金。五輪も、お金をかければかけるだけ金メダルが取れると思っている。日頃は税金の使い道にうるさかったり、大震災の被災者に同情的だった人も、東京五輪のことになると甘くなるから、政治家も好き放題やれる。各競技団体も地元開催の五輪でメダルを取りたいから、多くの強化費を引っ張ってこようと必死になる。そういう連中からすれば、今回のアジア大会のメダル数というのは、強化費増額のいい口実になる。『金メダルの数はアジアで3位。もっとたくさんお金をかけなければ五輪で3位なんて絶対無理です』なんてことを言い出すやからが出てくるはずです」

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