全柔連が国体改革へ本腰も東京五輪には強化間に合わず?

公開日: 更新日:

 弱体化が著しいお家芸の復活に向け、全日本柔道連盟がようやく重い腰を上げた。柔道界の聖域のひとつにメスを入れるというのだ。

 一連の不祥事からの再建を目指す全柔連は27日、新設された全国代表者会議を初めて開催。各都道府県の代表者が集まり、暴力根絶や競技普及の他、国体の改革についても意見交換がなされたという。

 かねて国体の柔道は選手選考に関して矛盾が指摘されてきた。成年の部は各都道府県が全階級に無条件で選手を派遣している。一方、高校生以下の少年の部は都道府県単位ではなく、地方ごとに行う予選を勝ち抜かなければ、本選に出場できなかった。実力がありながら、全国大会への出場がかなわなかったケースは少なくない。

■国体成年の部は“警察特権”

 成年の部は選手層が薄く、地方によっては全階級が揃わないことが多いため、各都道府県柔道連盟が地元の警察に依頼。柔道関係者を実力の有無を問わず、単なる頭数合わせで出場させてきた。警察官に「国体出場経験」というキャリアをつけさせるための、いわば警察の特権だった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  2. 2

    「高額療養費」負担引き上げ、患者の“治療諦め”で医療費2270億円削減…厚労省のトンデモ試算にSNS大炎上

  3. 3

    萩原健一(6)美人で細身、しかもボイン…いしだあゆみにはショーケンが好む必須条件が揃っていた

  4. 4

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  5. 5

    “年収2億円以下”マツコ・デラックスが大女優の事務所に電撃移籍? 事務所社長の“使い込み疑惑”にショック

  1. 6

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み

  2. 7

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…

  3. 8

    日本にむしろ逆風…卓球王国中国で相次ぐトップ選手の世界ランキング離脱と進む世代交代

  4. 9

    「(来季の去就は)マコト以外は全員白紙や!」星野監督が全員の前で放った言葉を意気に感じた

  5. 10

    迷走するワークマン…プロ向けに回帰も業界では地位低下、業績回復には厳しい道のり