メダル目標口実に…JOC「選手強化費」要求が“青天井”懸念
日本のお家芸といわれるレスリングの若手有望選手を集めた強化合宿が20日、都内のナショナルトレーニングセンターで報道陣に公開された。栄和人強化委員長は、「東京五輪はレスリングだけで10個の金メダルが取れるように、この6年間で選手が本気で取りたいというところまで育てる」と断言。他の競技も地元開催の五輪へ向けて、いろいろな強化策を打ち出している。
しかし、10月4日に幕を閉じたアジア大会では、日本のメダル総数は200個(金47、銀76、銅77)。中国(金151、総数342)、韓国(同79、同234)に次いで3位だった。
日本代表選手団の高田裕司総監督は、「金メダル50個、総メダル数で2位の目標を掲げていただけに厳しい結果」と総括。前回広州大会(金48、銀74、銅94=216個)を大きく下回った。
昨年9月、20年五輪の東京開催が決まると、日本オリンピック委員会(JOC)は五輪開催決定後初となる選手強化本部会で、「金メダル数で世界3位以内」と「全28競技で入賞」を目標とすることを決めた。