「東京五輪までに」と豪語 サッカーのアジア王座は中国に渡る
日本でJリーグ草創期にリネカーやジーコがプレーしたことはあっても、しょせんは“晩年の金稼ぎ”。チームが丸ごと欧州化したことはない。
■トップスクールは200倍の“狭き門”
恒大スクールに集まった小4~高2の全2650人は、200倍の狭き門をくぐり抜けてなお、年間95万円の学費を払って指導を受けている。競争意識は高い。
「全寮制で朝起きたら、ジャージーに着替え、午前中は数学などの座学の授業を受けます。午後の実技指導は、あいさつからすべてスペイン語。スペインリーグでのプレーを完全に見据え、実際、ヨーロッパのビッグクラブのスカウトが視察に来ています。U20代表のうち10人が、このチームから出ていますが、狙っているのはもっと上。すべての環境がスペインのプロと同じなので、コーチは『東京五輪のころには中国がアジア王者』と豪語していますよ」(前出のジャーナリスト)
W杯での日本の雄姿はせいぜい次のロシア大会が見納めか。