「東京五輪までに」と豪語 サッカーのアジア王座は中国に渡る
「3連敗もあるんじゃないか」――そんな声も聞こえ始めたのが、東アジア杯初戦で北朝鮮に逆転負けしたハリルジャパンだ。ピッチはかなりの暑さだったとはいえ、格下相手に脚が上がった戦いぶりでは、ライバルの韓国戦(5日)とホーム・中国戦(9日)は、もっと厳しくなるはず。
W杯2次予選前の前哨戦で惨敗やむなしの雲行きだが、近い将来、日本サッカーはアジア王座から陥落する――。
「習近平国家主席は大のサッカー好きで、W杯開催、さらにはW杯優勝を本気で狙っています。そのためサッカー強化を国策に据え、昨年、小学校以降の体育でサッカーを必修科目にするほか、2年後をメドに2万の重点校をピックアップし、各校にはサッカーグラウンドとトレーニングルームを新設するプランをブチ上げた。中国リーグの広州恒大には、すでにエウケソンやグラールなど強力ブラジル人がいて、さらにパウリーニョが移籍します。今後、“親分の大号令”を受け、さらにリーグが強化されるのは明らかです」(在中ジャーナリスト)
広州恒大グループは、中国のネット通販大手アリババから240億円の出資を受けるなどして、10カ月ほどで、東京ディズニーランドの1・5倍、サッカーコート50面を持つスクールを完成。世界最高峰レアル・マドリードから招聘したスペイン人コーチが直接指導。名誉校長は、元イタリア代表監督のリッピだ。