黒田の来季も不透明 CS逃した広島はこれからが“本当の戦い”
広島は7日の中日戦に敗れ、4位が確定。3位阪神にわずか0.5ゲーム差でCS進出を逃した。今季、本拠地マツダスタジアムの観客動員は球団史上最多となる200万人超を記録。ファンの期待を大きく裏切ったことで、オフは激震が走りそうだ。
今季15勝を挙げ、5年ぶりに最多勝のタイトルを獲得した先発の前田健太(27)は7回無失点の力投を見せながら、この日も打線の援護を得られなかった。優勝もCSキップも逃したことで、今オフもまたポスティングによるメジャー移籍を引っ込めざるを得ないと思ったら、本人にはそのつもりはないらしい。この日の試合後、前田は「家族もそうだし、球団もそう。話し合って決めていくと思う」と改めてメジャー行きを訴えることを示唆し、試合後のセレモニーでは最後までグラウンドに残ってスタンドにボールを投げ入れ、何度もファンにお辞儀をした。涙をこらえる姿はファンとの最後の別れを惜しんでいるようにも見えた。
ただ、今季のリーグ優勝を置き土産にメジャー挑戦するという当初の青写真はついえた。Bクラス転落という最悪の事態。来季は是が非でも優勝しないとファンの熱は一気に冷めかねない。それには戦力としてマエケンは必要不可欠。球団が本当にポスティングを認めるのか、予断は許さない。