二軍で猛打賞の虎ドラ1高山 課題は“コツコツ派”からの脱却
片鱗を見せた。
阪神のドラフト1位・高山俊(明大)が二軍の練習試合に1番左翼で出場。右へ左へ、そして中堅へと3方向に安打を打ち分けての猛打賞。24日に二軍キャンプを打ち上げた後には、一軍合流も検討されている。
その高山が二軍キャンプで掛布二軍監督とともに取り組んできたのは打撃フォームの調整。明大時代に東京六大学最多安打(131安打)を記録した「安打製造機」は、体勢が横に流れるような打ち方でも安打にできる巧みなバットコントロールをウリにしていた。
しかし大学時代に高山を視察していたある球団のスカウトは、「『当て逃げ』ではないが、コツンと当てて内野安打にする技術がある。それに頼ってしまうと小さくまとまるという懸念を抱いていた。大きなスイングでしっかり振り切って逆方向に打てれば、長打も増えるかもしれないが……」と見ている。
実際、掛布二軍監督は「バリー・ボンズが理想」とし、長打を打てる打者に育てようとしている。ボールとの「間」を取れるように、右足を上げた時にいったん止めるようアドバイスした。