阪神・金本監督は嬉しい悲鳴 横田が外野手争いに名乗り
試合後は仏頂面だった阪神の金本監督(47)も、胸の内ではニンマリしていたに違いない。
3年目の横田(20)が21日のヤクルト戦で2安打1打点。前日の楽天との練習試合に続くマルチ安打と結果を残した。「(監督は)打たなかったら(二軍と)入れ替えと言っている。何としても結果を出そうと意識してやっている」と話した横田は、実戦での勝負強さも魅力だ。
当初は二軍キャンプスタートも検討されていたが、金本監督は就任直後から期待の若手として横田の名前を挙げ、「不思議な存在で見ていて楽しい」と話すように期待は大きい。
今季の阪神は、右翼の福留を除いて左翼、中堅で定位置争いが繰り広げられている。江越、中谷に加え、二軍調整中のドラフト1位・高山(明大)、この日は二塁でスタメン出場して3安打を放った二塁挑戦中の大和もその外野守備力を考えれば捨てがたい。
これに横田が加わり、レギュラー争いは活性化。他の選手にとっても大きな刺激になっている。金本監督は先日、「落とす選手がなかなか見当たらない」と言っていたが、それだけ若手がアピールし続けている証拠だ。
横田には話題性もあり、このまま結果を残し続ければ開幕一軍の可能性も出てくる。何とも嬉しい悲鳴である。