初昇格中谷が初安打 阪神超変革に“掛布イズム”ジワリ浸透
「掛布二軍監督の存在が大きい」
阪神のチーム周辺からはこんな声が増えている。15日、前日に一軍に昇格し「7番中堅」でスタメン出場を果たした6年目の中谷(23)が今季初安打を放った。
昨年までの阪神は、若手が一軍に昇格しても、結果を残せずに二軍にトンボ返りするケースが多かった。だが、「超変革」をスローガンに掲げる今季はひと味違う。二軍で鍛えられた若手が一軍に昇格してすぐに結果を出す。金本監督が積極的かつ粘り強く若手を起用していることもあるが、二軍の掛布監督(61)の育成手腕を評価する声が多い。
前述した中谷は二軍で43試合に出場し、打率.276、5本塁打、21打点。育成から支配下登録されてブレークしている原口(24)は、二軍で打率.298。成長株の横田(21)は打席数こそ少ないが打率.309、陽川(24)に至っては114打数42安打の打率.368、6本塁打、30打点をマークしている。
掛布監督は熱心な打撃指導に加え、アマとの練習試合を取り入れ、年間で170試合程度をこなす。1試合でも多く実戦経験を積ませたいとフロントに要望した結果だろう。