電鉄会長「タイガース未来永劫」で金本監督にかかる重圧
「阪神タイガースの名前はおそらく、未来永劫変わることはないと思います」
14日に行われた阪急阪神HDの株主総会で、阪急電鉄の角和夫会長(67)がこう言った。
06年に阪急と阪神が合併してから10年。合併の際に、「10年間は阪神タイガースでいく」との誓約書が交わされたこともあり、タイガースのハッピを着た株主からは「球団名は変えないで」との要望が出た。阪神タイガースの「祖父会社」の経営トップの発言は、これに回答したものだ。
「阪急は過去にブレーブスで球団運営に失敗している。加えて、角会長とタイガースのオーナーである阪神の坂井会長との間でビジネスパートナーとして信頼関係があることも、阪急が阪神に口を出さない理由といわれています」(経済誌記者)
だが、角会長が「おそらく」と前置きしたように、球団名は変わらなくても今後、球団運営に阪急が関わる可能性はゼロではない。
阪急は阪神との統合の際に64.76%の株を取得しており、阪神の電鉄、百貨店部門に阪急の人材を次々と投入している。左遷、更迭された阪神の幹部は少なくないのだ。関西のテレビ関係者が言う。