初昇格中谷が初安打 阪神超変革に“掛布イズム”ジワリ浸透
「数試合に1度は若手中心のオーダーを組む試合を設けつつ、極力勝ちにこだわることで、ゲームの中で考える力を養おうとしている。また、試合で積極的にプレーした上でのミスについては、細かいことは言わないから、若手はノビノビとプレーしている。ファームの成績が勝率5割以上をキープしているのを見ても、育成の成果が表れてきているといえます」(二軍関係者)
■独自の育成理論
また、掛布監督は将来の中心選手として期待する選手には必ず、試合で4番を打たせている。たとえば江越、陽川、原口、上本、横田は4番を打ってから一軍へ昇格。掛布監督は現役時代、主に4番を打った。4番としての重みを感じることが一軍でのプレーに役立つと考えている。
5月3日からの広島3連戦はGW期間に掛布人気が重なり、観衆は連日1万人を超えた。4日には阪神の二軍史上最多となる1万2631人を動員。掛布監督は「お客さんが選手を育ててくれる。選手はたくさんのお客さんがいて、ファンの目を意識するから上達する」と話しているという。
育成は一朝一夕にはいかないが、縁の下でも「超変革」は行われている。