DeNAがCS初進出 警戒する広島は「巨人の方がやりやすい」
DeNA先発陣と対戦成績を見てみると、巨人はエースの山口には2勝1敗だが、石田には0勝2敗、井納にも1勝2敗。今永からは2勝を挙げているものの、この新人左腕の東京ドームの防御率は1.29である。
■巨人は中4日で3連敗のトラウマ
対する巨人はエース菅野(9勝6敗)を中心に田口(10勝8敗)、マイコラス(3勝2敗)の先発3本柱。これに次ぐ4番手を内海(9勝6敗)、大竹(6勝5敗)、高木らが競っている状況だ。前出の川崎氏が続ける。
「1位の広島からすれば、先発の頭数が多い方が嫌でしょう。巨人は昨年のCSで、第1Sの3試合と最終Sの4試合を先発4人で回した。第1Sで投げたマイコラスらの3人を2戦目からいずれも中4日で投入して3連敗。私がロッテの投手コーチだった13年のCSは先発を5人で回しました。CSになると、“ぶっつけ中4日”を強行するチームがありますが、中5日や6日と4日では調整が全く違います。具体的にはブルペンに入って投球練習をするかしないか。この間に入らないと投手は不安だし、入ったら入ったで疲労が残ってしまう日数。だからシーズン中に試してみる必要があるが、なかなかそれができないんです。巨人は現状先発3枚ですが、DeNAは5人を中5日で回せそうで、できるならそれに越したことはないのです」