DeNAがCS初進出 警戒する広島は「巨人の方がやりやすい」
07年にクライマックスシリーズ(CS)が始まって10年目。12球団で唯一、CS出場経験がなかったDeNAが初の進出を決めた。
19日、初回のロペスの場外2ランなどで、すでに優勝を決めている広島に快勝。地元・横浜スタジアムの大声援を浴びたラミレス監督は「(3、4月は負けが込んだが)選手が諦めず、下を向かずに頑張ってくれた。多くのファンのみなさんが最初から100%応援してくれたことを感謝します。残り4試合、2位を目指して最後まで諦めずにやっていきます!」とお立ち台で宣言した。
2位の巨人には2・5ゲーム差。2位か3位かによって、東京ドームか横浜スタジアムか、CSファーストステージ(第1S)の舞台が変わる。07年以来CS皆勤賞の巨人と初出場のDeNAの組み合わせ。第1Sの下馬評は巨人が圧倒的有利とする声が少なくないが、巨人は今季DeNAに10勝12敗1分けと負け越している。ヤクルトなどで活躍し、引退後はロッテで投手コーチを務めた川崎憲次郎氏(評論家)はこう分析する。
「CS第1Sは2勝先勝制。何が起こるか分かりません。DeNAは山口(11勝5敗)、石田(9勝4敗)、今永(8勝8敗)、井納(7勝11敗)と先発投手が揃っています。抑えの山崎らリリーフ陣も整備されてきた。これが初CSを決めた要因でしょう。短期決戦でも巨人と十分に戦える投手陣だと見ています」