POボギー決着で賞金3000万円 男子ゴルフ“泥仕合”の深刻
評論家の宮崎紘一氏がこう言う。
「プレーオフは宮本のOBから始まり、久保谷の3パットボギーでの決着など、ビギナーみたいなゴルフにはあきれるばかり。主催者は日本を代表する大企業で舞台も首都圏の名門コース。天候もよくギャラリーが来場する条件はそろっていた。しかし、観客数が伸びなかったのは肝心の役者に関心がなかったということです。プロはアマチュアができないスーパーショットを見せて、感動を与えるのが仕事。ところがスリルも感激もない安っぽいドラマを見せられたみたい。ゴルフ業界は予想を上回るスピードで地盤沈下しており、業界全体で危機感を持っている。その最大原因は男子ツアーの不人気とみている。せっかくの生中継も“男子大会はつまらない”というイメージを浸透させただけで、ますますゴルフ離れが加速する。男子プロゴルフ界にとっても深刻なのです」
久保谷の優勝賞金は3000万円、宮本の2位賞金は1500万円。サラリーマンの平均年収は約420万円(国税庁2015年調査)しかない。アホらしくてますます観戦する気がなくなる。